喘息(アレルギー)を予防するための寝具選び

体のお悩みについて

喘息(アレルギー)でお悩みの方の寝具選び

寝具選びの前に大切なこと。

ダニや喘息のことになると何かと悪役になってしまう寝具ですが、正しい知識を知ったうえで、できる限り、お財布に優しい選び方や、効果的な選び方をしたいものです。

「喘息だから羽毛ふとんはダメ」という方がいますが、これは偏見です。病院の検査で「羽毛」にアレルギー反応ありと診断された方はもちろん使用できませんが、多くの方が「ハウスダスト」「ダニ」「ダニの糞」がアレルゲンだと思います。私もそうです。
「ハウスダスト」「ダニ」「ダニの糞」は決して羽毛布団から発生するのではなく、室内にもともといるもので、ダニが好む環境に多いというコトであること。もっと言えば、室内にダニがゼロという環境は不可能であるということ。
要は、アレルゲンである「ハウスダスト」はどんなものを使用しても、寝室の掃除を怠れば結果はみな同じということ。

これらを踏まえて、喘息(アレルギー)でお悩みの方に最適な寝具の選びをご紹介します。

おすすめは、やっぱり自然素材です!

安価なポリエステルふとんは当店ではオススメしておりません。

ポリエステルは、軽くて、乾きやすい、というメリットはあるので、一見喘息(アレルギー)対策には良さそうですが、慎重に選びましょう。

静電気が起きやすいというデメリットも知っておきましょう。静電気が多いというコトは、夜寝静まった後、空気中に漂う目に見えない埃やチリを寄せ付けてしまいます。(パソコンやテレビの後ろに埃が溜まりやすいのも「静電気」が原因)

おススメアイテム① 「パシーマ」

ふとんではありませんが、タオルケットや毛布代わりにおススメできるアイテム。

表面は綿100%のガーゼ素材でできていて、中に薄く「脱脂綿」を使用することで、睡眠中の寝汗や湿気をぐんぐん吸収し、イヤなムレ感がありません。また、薄い割には空気を含むので見た目以上に冬でも温かく感じるのも特徴です。

また、ホコリの原因となる「毛羽抜け」も極端に少なく、家で丸洗いができ、乾きやすいのも人気の秘密です。

ラインナップとしては、掛けでは「キルトケット」敷きでは「パッドシーツ」があり、大人用子供用とサイズも豊富に取り揃えています。また、最近はベビー用の枕やキルトケットも人気があります。

★メリット①

毛羽抜けがタオルケットや毛布に比べ極端に少ないため、ホコリが出ない。

★メリット②

洗濯するほどやわらかく、馴染む。また、とても乾くのが早い。

■デメリット①

見た目が非常に薄いため、毛布に比べると保温力がない。

おススメアイテム② 「シルクの肌掛け」

シルクというのは、吸湿性・放湿性に特に優れた素材で、新潟のような湿度の多い地域には特におすすめの素材。また、中に使用する『真綿』(シルクの原材料)を幾重にも重ねるため空気層が多く、温かい。大人用のほかに、ベビーサイズもあります。

大人用・シルクの肌掛け(シルク100%) シングルサイズ約50,000円~

ベビーサイズ 約25,000円~

★メリット①

抜群の吸湿性・放湿性があり、また保温力も高い。

★メリット②

非常に軽く、扱いやすい

★メリット③

繊維が非常に長く、強いためわた切れを起こさず、ホコリっぽくならない。

★メリット④

ドレープ性(掛けたときのフィット感のこと)がとてもよい。

★メリット⑤

シルク100%の場合、肌に触れても刺激が少なく、なめらかな肌さわり敏感肌・アトピーの方でもうれしい肌さわり。

■デメリット①

比較的値段が高い。理由は機械ではなく「手挽き」といって2人1組で引き伸ばしながら作るため、コストと時間がかかる。

■デメリット②

家庭で洗うことはできない。当店ではシルク専門のクリーニングをおすすめしています。

クリーニング代は1枚当たり7,000円ほど。

 

おススメアイテム③ 「テンセルの肌掛け」

テンセルとは主にユーカリの木を原料としたパルプ繊維。

★メリット①

ソフトな風合いで、吸湿性、速乾性がある

★メリット

抗菌性もある

■デメリット①

洗うと縮むことがあり、濡れると硬くなりやすい

■デメリット②

摩擦によって白化しやすい。

 

以上のように天然素材の掛けふとんには、それぞれ特徴がありますので、実際に店頭で見て、触れて、選ぶことがおすすめです。

そういった寝具を選んだうえで、日々の予防はやはり、丸洗いと部屋の掃除が基本です。

ふとんにはカバーを必ずしましょう!

ハウスダスト・ダニアレルゲンを防止する一番の方法はやはり

「丸洗い」

これに尽きます。ただ、布団自体は毎日洗うことは不可能なので、やはり洗いやすいカバーで対応するというのがベストな方法。

布団自体の洗いやお手入れ法についてはこちらもご覧ください。