最近の羽毛ふとんの実情

2018年10月1日 ブログ
最近の羽毛ふとんの実情

「羽毛ふとんは安くなっている?」わけじゃない‼

久しぶりのブログ更新です。暑い夏もようやく終わり、今日から10月です。8~9月はオーダーまくらやマットレス・羽毛布団のリフォームの問い合わせやご来店が多く、中にはせっかくご来店いただいたのに、改めて来ていただくことになってしまう方もいらっしゃいました。申し訳ございません。

朝晩が涼しくなってくると増える「羽毛ふとん」の問い合わせ。そんな中で、よくお客様から言われることがあります。それは、

「昔に比べ羽毛ふとんって安くなったよね!」

これって本当なのでしょうか?実は、まったくの逆で羽毛布団の原材料である「原毛」自体は、国際的な需要が高くなっているので、ずっと値段は上がっています。

 

特に、ここ数年の値上がりはすごくて、以前に比べ安価なものと高価なものの品質の差は大きくなっていると感じています。

人為的に増量!? 健康被害も!? 安価な羽毛にはご注意を‼

近年、「グルーダウン」というものが問題になっています。

 

本来羽毛ふとんに使用する羽毛は、本来採取された羽毛に付着している汚れやごみを何度も何度も、洗浄や除塵などによってきれいに取り除き、きれいな状態に仕上げていくのですが、

 

この「グルーダウン」というのは、このダウンのゴミやファイバーといって、見た目はダウンの糸くずのようなものを接着剤をコーティングしてダウンに混ぜ増量させているダウンのこと。

 

このような状態のダウンを羽毛ふとんに使用してしまうと、実際にお客様がご使用している中で、接着剤が取れると、これらのゴミが大量に出ますし、接着剤そのものがカラダに良くないと言われています。

 

羽毛ふとんに付いている品質表示には中の重点量が記載されていますが、これらのいわゆる「ゴミ」もこの重さに含まれます。

 

また、最近は「中古羽毛の混入」もかなりあるとの情報もよく耳にするようになりました。

 

こんなことがまかり通っている以上、この業界のイメージは絶対に良くならないと感じますね。

 

すくなくても、当店にご縁をいただいてるお客様には「安物買いの銭失い」にはならないようにしてもらいたいです。

 

最後に、今年の夏もたくさんのお客様がご使用している羽毛ふとんを見てきました。

 

というのも、これから秋冬にかけては自店で販売している羽毛ふとんを紹介することがほとんどで、お客様が実際に使用している羽毛ふとんは見ることはありません。

 

春夏の時期は、羽毛ふとんの丸洗い、リフォームなどといったご相談が多いため、自社のふとんを触ったりすることよりも他社や他店の羽毛を見ることが多いんですね。

 

そんな経験から、羽毛ふとんを買おう・買い替えようと思っている方には、失敗しない選び方をしてほしいものです。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

東京西川の羽毛布団について

東京西川の羽毛布団について②(洗浄)