~眠りの豆知識~ 小中高生の子どもを持つ大人たちへ、知っておいて欲しいこと。
2024年5月19日 ブログこの記事の目次
日本のこどもたちは、世界一寝不足!?
睡眠時間を削ってでも、勉強や運動を頑張ったほうが良いと思いますか?
これは、間違いです。
適切な睡眠時間は、
小学生(6~12歳)で「8~10時間」
中・高校生(13~18歳)で「8時間」
睡眠不足が、子供たちの「ココロ」と「カラダ」に及ぼす影響とは?
◆学力にも影響する
睡眠が足りないと、学力にも悪影響を及ぼすとされています。
学校や塾、運動で学習した内容を整理して「脳に記憶、定着させる」時間が「寝ている間」って知っていますか?
睡眠時間が長い子供と短い子供で、学力に差がでるという報告はたくさんあります。
つまり、睡眠時間を削ってまで学習や運動を行うことは、その時間を減らすことになります。
睡眠セミナーなどで、このことを紹介すると、ほとんどの方はご存じありません。
◆肥満や生活習慣病につながる可能性がある
大人と同じように、子供が慢性的な睡眠不足になると、肥満や生活習慣病になる確率が高くなると言われています。
理由は、「成長ホルモン」や「自律神経」が関わっていて、睡眠時(特に深い睡眠時)に分泌される成長ホルモンは骨や筋肉を大きくする役割だけでなく、脂肪分解にも関係します。
また、睡眠が十分でないと、交感神経が優位になり、血圧や心拍数が上昇しやすくなり、インスリンの働きも悪化。結果として血糖値が上がりやすくなり脂肪がつきやすくなるのです。
子どもの姿勢の悪さも、眠りが関係している?
私たちの体には、重力に逆らって働く筋肉『抗重力筋』があって、姿勢を保持しているそうです。
で、眠くなると抗重力筋の働きが弱くなり、姿勢が悪くなるそうなんです。
つまり姿勢が悪いのは、
・・・
・・・
・・・
寝不足のサインかもしれません(た、確かに)。
逆に言えば、眠い時は、姿勢を正したり、首をひねったりして抗重力筋を刺激すると脳が活性化し、眠気が覚めるそうですよ。
でも、やはりそれはほどほどにして、ふとんでしっかり熟睡することこそが、寝不足の解消に繋がります。
寝不足で姿勢が悪くなりがちな方は、夜の睡眠こそを大事にしましょうね。
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子どもたちの睡眠時間を確保するための3つのポイント
1:保護者の生活サイクルを見直す
今は、共働きの家庭も多く、夜遅くまで塾や部活(運動)などで、食事や入浴などの時間が遅くなり就寝時間が遅くなっていませんか? 小学生、とくに親と一緒に寝ることが多い低年齢の子どもにとって、保護者(大人)の生活サイクルが大きく影響します。できるだけ、親自身が早寝早起きの習慣をつけていくことが大切です。
2:消灯時間を決める
睡眠を促すメラトニンというホルモンは、光が刺激になり分泌を阻害します。子どもは光の感受性が大人より高いため、光が睡眠の質に大きく影響します。部屋の明かりを消す時間を決め、決まった時間に就寝する習慣をつけるなど、自然と子どもが眠くなる環境を作るのも良いでしょう。
3:通信機器を寝室に持ち込まない
学年が上がると、スマートフォンやゲーム機器を持つ子どもが増えるでしょう。しかし、デジタル機器類は睡眠の妨げになるため、寝室には持ち込まないなどの工夫が必要です。
ただ、夜間のスマホなどのデジタル機器の使用の際は、ブルーライトを抑えて使用する人も増えているので、
ゲームやSNSなどを寝る直前までやるのは避けましょう。
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