スリープマスター監修 正しい子どもの睡眠習慣づくり

スリープマスター監修 正しい子どもの睡眠習慣づくり

家庭学習やオンライン授業の集中力アップ!

この記事の目次

子どもの眠りと成長

子どもの理想の睡眠時間は9時間~10時間と言われています。

「米国睡眠財団が推奨する年齢別の必要睡眠時間は」

・3~5歳で10~13時間
・小学生が9~11時間
・中高生が8~10時間
いかがですか?世界一睡眠時間が短い日本では、中高生で8時間睡眠が取れている子の方が少ないかもしれませんね。
 
もちろん、ただ眠ればいいというものではなく、子どもの脳を作り育てるためには、睡眠の質も重要です。眠っている間に、身体をつくるのに必要な成長ホルモンが分泌されます。
 
成長ホルモンにには、骨を伸ばし、筋肉をつくり、記憶力や病気への抵抗力を高めるなど、たくさんの役割があります。このホルモンは眠り始めて3時間程度までの深い眠りの時に集中的に出るので、子どもが熟睡できる環境を私たち親や家族が整えてあげることがとても大切です。

質の高い睡眠で、慣れない学習環境でも集中力を維持

子どものはしっかり眠ることで、経験したことや日中に覚えたことを何度も頭の中で再生して確かめたり、昨日までの知識と合わせたりして知識を記憶として定着させていきます。

また、脳の疲れを回復させ、フル稼働できるように準備することで、集中力をアップさせます。

そして、脳の成長を促し、情報量をどんどん増やしていきます。家庭学習やオンライン授業など、不慣れな環境での学習の集中力を維持するためにも、質の高い睡眠が必要です。

睡眠習慣のついた子どもの方が学力テストの正答率が高い!

Q.「毎日、同じくらいの時刻に起きているか」という質問に、肯定的回答をしたグループと、否定的回答をしたグループで、平均正答率を比較すると、明らかな差が出ました。この傾向は、小中ともに、全教科を通じて見られました。 

※ヨドネル大規模調査 平成28年度「淀川すいみん白書」より

生活リズムを整える、正しい睡眠習慣づくり

正しい睡眠習慣づくりは、夜だけでなく、1日を通じて良い眠りにつながる行動をすることが大切です。朝起きる時間~夜寝る時間を親子で決めて実践するようになると、次第に自分のペースができ、自然と眠たくなるようになります。

ポイント① 「朝」

毎日同じ時間に起きて、朝日をしっかり浴びましょう。1日の基礎となる朝ご飯をきちんと食べることも大事です。日中は、元気に充実した時間をすごしましょう。しっかり遊び、勉強すると、適度な疲労感が生まれ、夜眠りやすくなります。

ポイント② 「昼」

昼食後のお昼寝は15分程度に。寝すぎには注意です。眠る2時間前までに夕食を済ませ、ぬるめのお湯に浸かりましょう。入浴で体温を一時的に上げることで、寝つきが良くなります。

ポイント③ 「夜」

テレビゲームやスマホなど明るい光は脳を覚醒させる作用があるので、眠る前はできるだけ見ないようにしましょう。毎日同じ時間にふとんに入り、睡眠時間を十分確保することが大切。

なかなか眠れない子どもには?

眠る前の「ルーティン」を作る

眠る前のルーティンを作って習慣づけると、体と脳が眠る時を認識し眠りやすくなります。

例えば・・・

18:30に夕食

19:30にお風呂 上がったらパジャマを着る

20:00に歯磨き

21:00におふとんに入る

といった具合に時間を決めてあげること。大人でパジャマを着る人が少なくなったと聞きますが、これはとても大切なこと。

パジャマに着替えるという習慣は脳と体に「これから眠るんだよ」と意識させます。

気持ちの良い睡眠環境を整える

子ども自身に寝ることが好きになってもらえるように、心地よい肌触りや好きなデザインの枕や寝具を選び、気持ちよく眠れる環境を整えてあげることも良い方法です。

睡眠がとれているママが日常的に行っていることとはベスト5?

~子育てママの睡眠実態調査~

子どもの睡眠だけでなく、自身の睡眠時間を十分に確保できない母親の方々が多くいらっしゃります。西川㈱が1万人の睡眠実態を調査した「西川 睡眠白書2019(※1)」によると、就学児(小学生~高校生)の母親で睡眠がとれている人が日常で行っていることのベスト5は下記のような結果でした。

1位(36.8%) 子どもを早く寝かせる

2位(25.0%) 子どもと寝室を別にしている

3位(23.5%) 睡眠時間を削らないように生活している

4位(22.1%) ストレッチをする

5位(17.6%) お風呂にゆっくり入る

質問:子ども(小学生~高校生)を子育てするうえで、睡眠をとれていると回答した方にお伺いします。以下の中で日常的に行っていることをお知らせください(複数回答)(n=68)(睡眠が取れている方対象)

日中の満足感や達成感、親子のコミュニケーションが睡眠に効く

日中に満足感や達成感を得ることができていないと、なかなか眠れないことが分かっています。外で十分に遊ぶことができなくても、頭の満足感で補うこともできるので、脳のトレーニングになるような家庭の中でできる遊びをぜひ探してみてください。また、褒められるなど、親子のコミュニケーションも日中の満足感をアップさせ、子どもの快眠に繋がります。

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