羽毛ふとんのお手入れを正しく理解して、冬に備えよう

羽毛ふとんのお手入れを正しく理解して、冬に備えよう

羽毛ふとんには【定期的なメンテナンス】が必要です

この記事の目次

今年は9月に入っても気温が高い日が続き、まだまだ冬の準備には早いかもしれません。ここ数日朝晩の気温が少し下がり初め、店頭には羽毛ふとんの丸洗いやリフォームなどのご相談で来店される方が増えてきました。

年々、羽毛ふとんのお手入れに関するご相談が増え、私たちも様々な羽毛布団を拝見します。そんな中でお客様とお話ししていると

【買うときは一生懸命値段や品質を見て選んでいる人が多いが、買った後のことをあまり意識していない人が多いような気がします】

そもそも、羽毛ふとんにお手入れがなぜ必要なのかを紹介します。

羽毛ふとんに定期的なメンテナンスが必要な【3つの理由】

メンテナンスが必要理由① 【汚れ】

当たり前ですが、使っている羽毛ふとんは汚れていますね。よく人は一晩でコップ一杯の汗をかくといわれていますが、夏であればその量は倍以上になるともいわれます。

「カバーをして使っている」という方もいますが、実はカバーを通して布団自体に汗の汚れは染みこみます。

まずは、羽毛ふとんの外側の生地(側生地=がわきじ)にその汚れが付着します。色があせたり、黄ばんだり、その汚れが繊維に付着したままにしていると、側生地が薄くなったり、切れたりしてきます。

そのために「丸洗い」が必要になるのです。

「羽毛布団って洗えるんですか?」と思われている方も少なくありませんが、

羽毛ふとんは「洗えます」

ただ、「洗う」といっても、羽毛ふとんの汚れは汗や皮脂など水溶性の汚れがほとんどで、丸ごと水で洗うことが最も良い方法。

※ドライクリーニングでは洗うことは避けましょう。ほとんど意味ありません。

羽毛ふとんの丸洗いの目安はご使用3~5年ごとに1度すると良いでしょう。

原則、毎年洗うようなことをおすすめはしておりません。長年洗っていない布団の汚れ

理由としては、頻繁に洗いすぎると、羽毛本来の油脂分が取れてしまい劣化を早める原因となるからです。

ただ、アレルギーや喘息でダニなどが気になる方は、劣化が早まることを理解したい上で1年後との丸洗いをしても良いでしょう。当店では、丸洗い以外に店内に【クリーンルーム】を設置しており、そこで高度な除菌消臭ができるので、そちらは、約20分程度で済みますし、日帰りで受け渡しが可能ですので、こちらも有効にご活用ください。

メンテナンスが必要な理由② 【湿気】

羽毛ふとんに限らず、枕や敷きふとん、マットレスなど寝具の劣化の原因の多くはこの「湿気」にあると言って良いでしょう。

湿気を放っておけば、カビの原因にもなりますし、寝具がジメジメしている環境というのは、睡眠の質の低下を招きますので、定期的に湿気を飛ばす工夫がどうしても必要です。

メンテナンスが必要な理由③ 【へたり・嵩が減る】

羽毛ふとんに使用されている【ダウン】は非常に柔らかい素材です。使用している中で、このダウンが傷んできます。ダウンの毛が切れたり、ダマになったり、汗や皮脂を吸い込んでボロボロになったり、と、様々な理由でダウンが傷み所謂【へたり】になります。

よく、【羽毛布団を丸洗いすると、ふっくらする】と表現することがありますが、これは、少しオーバーな表現だと思います。

決して中のダウンのふっくら感が戻ったわけではなく、吸い込んだ湿気が飛ばされて、結果的にふっくら見えているだけ。中のダウンがよみがえるものではないので注意してください。

当店では、嵩がなくなった部分だけに【新品の羽毛を補充】することができます。リフォーム(仕立て直し)するよりもコストもかかりませんので、お気軽にご相談ください。

羽毛ふとんのリフォームについてセルフチェックしたい方はこちらをクリック

羽毛ふとんの日常的なお手入れ法について

羽毛ふとんについては、【天日干し】すべきか?

よく質問されます。様々な意見が飛び交っていますが、あくまで当店としての見解は、

原則【天日干しは不要】

しかも、新潟では、冬は干せませんよね。

ただ、湿気はやはり大敵なのは間違いありませんので、もし天日に干すとしたら、カバーをしたまま、1~2時間程度が良いと思います。

また、天日に干せない新潟では布団乾燥機などを利用しても良いと思います。

体調を崩し、寝込んでしまって布団が湿っぽいとか、衛生面が気になる方にもおすすめなのが

【除菌消臭】

当店のクリーン・ルームに設置している機械は、多くの医療機関、老健施設、食品関連分野等に導入され、インフルエンザ菌・結核菌・MRSA,O-157、サルモネラ菌、緑膿菌等の除去に優れた効果が証明されています。
 
店内に設置されたこちらのクリーンルームで、お客様の羽毛ふとんを約20分程度入れておきます。合わせて乾燥もかけます。1枚1,650円です。
 
他のお客様と混ざらないように心がけていますので、ご希望の際は必ずお電話にて【布団の除菌をしたい】とご予約の上ご来店ください。

羽毛ふとんをコインランドリーで洗うことについて

冒頭に申し上げたように、羽毛ふとんの汚れ、というか寝具全般の汚れは汗に含まれる水溶性分です。これを除去するために【水洗い】がベストだとお伝えしました。

【コインランドリー】も、水洗いです、、、が

メリット・デメリットを良く踏まえて洗ってください。

【メリット】

・安価・いつでもできる

【デメリット】

・生地が破れたり、破損(自己責任)

・乾燥が不十分だとカビや劣化の原因に

・ダウンの片寄り

以上のようなことから、コストもかからず、便利ですが、緊急性の高い場合を除いてはできる限り専門業者にお願いしましょう。

まとめ

羽毛ふとんのお手入れについていかがだったでしょうか?

羽毛ふとんは食品と違って【賞味期限】【消費期限】が明記がなく、また、毎日使用しているとその痛み具合に気づきにくい商品です。

これだけは覚えておいて欲しいことを最後にまとめます

①羽毛ふとんは3~5年ごとに丸洗い

②コインランドリーで洗う際はメリット・デメリットをしっかり理解した上で出す

③羽毛布団はリフォーム(仕立て直し)ができること

羽毛ふとんリフォームについて詳しく知りたい方は

こちらをご覧ください。

羽毛ふとんの丸洗いについて詳しく知りたい方は

こちらをご覧ください。

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