眠らない動物はいるのか?

2020年2月8日 ブログ
眠らない動物はいるのか?

睡眠コラム 〜動物たちの睡眠について知ろう〜

地球上には多種多様な動物たちが存在します。

Q. 眠らない動物はいるのでしょうか?

A. 答えは 「いません」

でも、極端に睡眠時間の短い動物や、ユニークな睡眠をする動物はたくさんいます。

ちなみに、動物たちの睡眠時間を比較すると


キリン 1.9時間

ウシ 3.9時間

チンバンジー 9.7時間

イヌ 10.6時間

ライオン 13.5時間

コアラ 22時間


一般的に、草食動物の睡眠時間は比較的短くて、

肉食動物の睡眠時間は長いと言われています。

この睡眠時間については『食』が大きく関係していて、肉食動物はカロリーの高いタンパク質を摂取する上に、他の動物から襲われる危険が少ないため、長時間を睡眠が可能です。

一方、草食動物は栄養価の低い草を大量に食べるため、食事に多くの時間が必要です。また、サバンナでキリンなど草食動物がぐっすり寝ていたらライオンなどに襲われますから、自然と短くなったのかもしれません。(動物園の動物は自然界の動物よりも睡眠時間が長いそうです)

*コアラの睡眠時間が長い!と気付いた方はこちら⇩

諸説ありますが、ユーカリを主食としているコアラ。このユーカリには青酸カリ系の毒素が含まれています。なんでそんな毒のある食べ物を主食にするのかと疑問が残りますが、この解毒のために、エネルギーを消費するので長い睡眠が必要で、無駄なエネルギーを消費しないようにするためらしいのです。

海や空にいる「魚」「鳥」の睡眠は?

よく、マグロは眠らないと言う話を聞いたことがあるかもしれません。

魚は、泳ぎながら眠る魚と何かに隠れて眠る魚がいるようです。

何日も海の上を飛んでいるカモメなどの渡り鳥は、「半球睡眠」といって大脳の右半球と左半球が交互に眠るようなユニークな睡眠法です。

このように、睡眠のスタイルやその時間は動物によって様々ですが、昆虫や軟体動物にも睡眠と呼べる休息があることがわかっています。

あらゆる種で「睡眠」がある事はわかっていますが、

なぜ睡眠をするのか?と言う本質的な事は、これだけ科学が進歩した今でもはっきりとした理由が分かっていないんです。

人は人生の3分の1の時間を睡眠に使っている

もし、眠らずに済むことが可能なら、もっと起きている時間を有効に使えたり、楽しいことがたくさんある事は間違い無いでしょうが、私たちの体に備わった生物学的衝動なので、その欲求に逆らうのは簡単ではありませんよね。

眠らないということは、「死」を意味します。少し大袈裟な表現をしてしまいましたが、実は飢え死にするよりも早いと言われています。