寝返り上手は、眠り上手!?

2019年3月21日 ブログ
寝返り上手は、眠り上手!?

正しい寝返りが、眠りの質を高めます!

人は、一晩でどのくらいの寝返りをしていると思いますか?

5回? 10回? 20回? 30回?・・・

平均20回~30回と言われています。

そもそも、寝ている時なんだから、寝返りもせずじっとしたまま寝ていた方が疲れが取れるのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この「寝返り」は子供から大人まで睡眠中に必ず行う行動です。

なぜ、寝返りを打つのでしょうか?

そもそも、寝返りは必要なことなのでしょうか?

睡眠にどのような影響を与えているのでしょうか?

敷きふとんは体重の92%を受け持つ

血液・リンパを循環させるため

上の図は、人間が寝ている間に体の各部位への荷重の割合です。特に[背中][肩][腰]への負荷が多きことが分かりますね。一晩中の同じ姿勢でいると一定の部位への圧力がかかり続けます。そのために、圧のかかる部位を変えるために寝返りをするのです。

また、当然のように睡眠中も血液やリンパが循環しています。血液によって栄養と酸素がからだ中に運ばれ、リンパ液によって老廃物が回収されます。
もし、寝返りができなかったら、血液・リンパの流れが滞り、体調はもちろん、新陳代謝、免疫にも関わってくる大切な行動が[寝返り]なのです。

医療や介護の現場で問題視されている[褥瘡(床ずれ)]はこのような寝返りを打つことが難しくなった人に起こってしまう現象なのです。

体温調整のため

眠りは、日中に活発に活動した脳や内臓を休ませるために、[深部体温]を下げていきます。

仮に、ずっと同じ姿勢でいると、ふとんの中の温度が上がり、湿度も高くなり、快眠に必要とされる適正な温湿度が保たれなくなるのです。

寝返りをすると空気が動きます。その空気の流れによりカラダとふとんが密着しているところの温湿度が低下し、快適な状況を作り出すのです。

この時に大切なことが、寝具の[保温性][吸湿性][吸放湿性]といった機能があるかどうか。掛けふとん、敷きふとん、マットレスなどそういった寝具選びも大切なんですね。

体のコリを取り、ゆがみを整える効果も!

日中デスクワークなどで、同じ姿勢を長時間続けると、体のいたるところで[コリ]を感じるようになりますよね。

睡眠中も同じで、同じ姿勢を続けるというコトは、筋肉が固まりやすくなるということ。

掛けふとんは、寝返りを妨げない[軽さ]適切な温度を保つ[保温性]が必要です。

敷きふとんやマットレスは、動きやすい広さ(サイズ)や寝返りのしやすい反発性、正しい寝姿勢を保つ[支持力(かたさ)]が重要です。

小さな子供が、肩こりや腰痛をしらないのは、コロコロ動ける体力と、柔軟性があるからだと思っています。

腰痛で悩んでいる方は[寝返りをしやすい]マットレスを選びましょう。

腰痛で悩んでいる方が[寝返りのしずらいマットレスや敷きふとん]で寝ていると、腰痛を悪化させる原因になります。

寝返りがしずらいマットレスとはどんなもの?

・低反発マットレス

・腰が凹んでいる敷きふとんやマットレス

 

かといって、硬すぎて反発が強すぎるマットレスもダメです。

・体形に合わない高反発マットレス

・薄いせんべい布団

こうしてみると、単に[低反発]だからいいとか

[高反発]だからいい、という風に選ぶのは良くありませんん。

自分の体形などに合ったものを選ぶことがベスト。

ピクリとも動かず寝ることが良い睡眠ではない。ゆったり・楽に寝返りをすることが、快眠のコツです。眠りの質を高めるためて、快適な朝を手に入れてください。