「疲れ」…それは身体からの警告なんですよ。

2019年2月15日 ブログ
「疲れ」…それは身体からの警告なんですよ。

いくら寝ても疲れが取れなーい!!(ハズキルーペ風)

「疲労」は「発熱」「痛み」とならぶ身体の3大アラーム

若いころは、どんなに夜更かししても、疲れていても一晩寝れば頑張れた!と感じたことありますよね?私も今年で42歳。学生時代はあんなに体を動かしていても、毎日の練習についていけた記憶が遠い昔です…。30歳を過ぎ、40歳を過ぎた今は渡辺謙さんのように叫びたい!ことが増えた気がします。

 

今年は暖冬と言われていますが、春一番が吹いたと思ったら、この寒さ。今年の新潟は昨シーズンのような豪雪がないだけマシです。でも寒さや温度差が激しくなるにつれ、「なんとなくだるい」とか「いつも疲れている」なんて人も多いのではないでしょうか?

 

でも「疲労」には体温のように体温計で測ってその度合いを見ることもできませんし、「痛み」のように目で見たり身体ではっきりとわかるわけでもありません。この「疲労」「発熱」「痛み」というのはもう身体を休ませて!という私たち自身からの警告音(アラーム)なんですね。

 

この警告を放っておくと、集中力・思考力・身体機能などの低下を招き、仕事であれば生産性や効率も低下、ひいては重大な事故や病気にもなりかねません。

 

私たち日本人は世界から見ても昔からよく働く民族だと言われています。「過労死」という言葉が英語の辞書には「karoshi」と書いてあるように、頑張り屋さんな日本人。確かに、私の両親は若いころ365日定休日もなく、働いていたのも覚えています。これも戦後日本という時代の影響もあったんだと思います。

※こんなCMもありましたよね。

今、働き方改革なんていっている時代ですから、時代と共に価値観が変わった良い例かもしれません。

 

「疲労」には2種類あり、その原因別に効果的な疲労回復法がある

私の両親や祖父母の時代は、復興するためとにかく体を動かして働き、今のような豊かな時代を気づいてくれました。この時代の「疲労」とは主に【肉体疲労】。

今の時代は、便利な世の中になった分身体を動かすことが減り、肉体疲労よりも【精神疲労】で疲れているストレス社会と呼ばれます。

疲労の種類

疲労(疲れ)の原因は大きく5つあります。

①運動による疲労

歩く・走る・物を持つ・運ぶなど体を使うことで感じる疲労のこと。

②労働による疲労

今の時代は、車の運転や長時間のデスクワーク、キーボードを打つといったことが当てはまるのでしょうか。

③精神的な疲労

今の時代最も多いと思われる疲労。(あくまで私個人の見解)上司や同僚との人間関係、私たち人間には自律神経というものが働いていてこのうち、活動的な時に優位に働く交感神経とリラックスした時に優位になる副交感神経があります。この2つのバランスが取れているときは良いのですが、主にストレスが多くかかると交感神経が優位に働き、緊張状態が長く続くとこのバランスが乱されます。

【自律神経のバランスが乱れが引き起こす症状】

●疲労感・疲れた取れない・朝起きることができない

●頭痛・吐き気・動機・息切れ

●慢性的な微熱・低体温

●耳鳴り・喉が渇く・吐き気・めまい

●手足の冷え・ほてり・しびれ

●首や肩のこり・関節の痛み

●皮膚や粘膜かゆみ

●下痢・便秘

 

④温度変化による疲労

身体には体温調整機能があり、暑い時は汗をかき、寒い時は血管を収縮させ放熱を防ごうとします。この生理的な現象でも過度に繰り返されるエネルギーを消耗し、疲労を感じるのです。

 

⑤病気による疲労

一般的には、貧血気味の人やバセドウ病や糖尿病や悪性腫瘍を患っている方は疲れやすいと言われます。長期間、疲れが取れないといったことが続く方は、病が原因としたら、いくら長時間寝ても回復しません。一度受診することも必要かもしれません。

最近では、【睡眠時無呼吸症候群】の方の疲労が溜まりやすいことも分かっており、朝起きても疲れが取れない、日中に強い眠気が襲う、集中力が続かないなど、また、家族にいびきを良く指摘される方は注意が必要です。

 

タイプ別 疲労回復法(食事編)

【食べる力】=【生きる力】と呼ばれます。

 

戦後ニッポンはまさに【食べるために働く】という時代。その後豊かになり、私が子供のころになると、食べるのに苦労をしたという経験はなくなり、今では【肥満】【偏食】といった様々な課題が浮上しています。

 

【疲労】を食の観点から考えたときには、栄養のある食事がすべての疲労回復に良いわけではなく、対象や疲労のタイプによって食事を考える必要がありそうです。

 

◆特に『体』が疲れている、と感じたときに良い食材とは?(肉体疲労)

「ビタミンB1+アリシン」がおすすめ

代表的な食材

豚肉・うなぎ・豆腐・ネギ・ニンニクなど

 

肉体疲労には新陳代謝が重要なんです。糖質の利用効率が高まるビタミンB1 ねぎ・にんにく・にらに多く含まれるアリシンは強い抗酸化力もあり、一緒に摂取すると良いそうです。

 

◆疲れが取れない、精神疲労などに良い食材とは?(精神疲労)

「ベータカロテン」「ビタミンC」「ビタミンE」

代表的な食材

緑黄色野菜・柑橘系の果物・酢・梅干しなど

疲労が長期間溜まったままだと、活性酸素が増え、免疫力の低下を招きます。緑黄色野菜には抗酸化作用がありビタミンCも豊富。

ビタミンEはアーモンドやナッツ類・魚介類にも多く含まれています。

柑橘類・酢・梅干しに含まれるクエン酸はご存知の通り疲労軽減する効果が期待できます。

 

私も、食については色んな書籍やネットでも調べますが、いちいちスーパーで気にしすぎてたら美味しく食べれなくなりそうですよね。

そんな方に、オススメな選び方は「旬」な野菜を食べることなのかな~?と思っています。旬な野菜や食材にはやはり季節季節に必要とされる栄養素も多く、また、比較的安価で買えます。

 

タイプ別 疲労回復法 (入浴編)

入浴は、肉体疲労にも精神疲労にもとても有効でかつ、最も身近な生活習慣の1つ。入浴とはいってもシャワーではなく「湯船に浸かる」メリットを紹介します。

 

入浴には、3つの疲労回復効果期待できます。

① 「静水圧効果」

湯船につかると体には水圧がかかります。この水圧によって毛細血管が刺激され血行が良くなります。また老廃物を回収し、下水道のような役割を持つ「リンパ」の流れも良くなるので、冷え性の方や立ち仕事の多い人には特におすすめです。

 

② 自律神経に働きかける「温熱効果」

38~41℃くらいの温度のお湯に入ると、副交感神経が優位に働きリラックスできます。心の疲労回復に効果的。肩が冷えるのが気になる方は、熱めのシャワーを浴室の壁面にたっぷりかけ、浴室の温度を上げておくと良いでしょう。

 

③ 「浮力効果」

湯船に浸かっている体重は、1/9ほどになるともいわれています。浴槽の中で力を抜くことであなた自身を「重力とストレス」から解放してあげてください。

 

疲労回復の万能選手 (睡眠)

 

人生の3分の1は眠っています。昔は、「寝ないで働く」ことに価値があるような社会でしたが、今の時代は「しっかり眠る」ことで良い仕事・パフォーマンスをすることの方が価値があると、少しずつ認知されてきていると感じています。

2年前になりますが『睡眠負債』なんて言葉も流行語大賞にノミネートされました。

睡眠に対しての社会の捉え方の変化とも言えます。

もちろん、寝ないで働くことを否定はしませんが、それで心と身体が悲鳴を上げ健康を害しては元も子もありません。

どんなにいい車に乗っていても、立派な家に住んでいても、どんなおしゃれな服で着飾っても「健康」でなければ何の意味もないと最近とても感じます。私たちの心身の健康にとても大切な「睡眠」。

 

この「睡眠」に関わる仕事をしていることに私は誇りを感じています。

 

『睡眠って大切でしょ』というと誰しもが『大切』と言ってくれます。

でも、寝具はどうですか? 

 

『寝具』って地味だけど、目立たないけど、お世話になっている時間を考えてあげてください。きっと、車よりも長く、テレビやスマホよりも長く、使っています。

 

でも、車の車検みたいに定期的に整備してあげていますか?

 

 

テレビやスマホみたいに映りが悪くなったり、調子悪くなって教えてくれません。

 

 

まして、消費期限も書いていません。

 

 

それでも、毎晩毎晩文句ひとつ言わずあなたを支えています。

 

 

でも、彼らにも『寿命』があります。

スリープマスターの立場から言うと、食べ物のように『賞味期限』もあります。

 

 

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