羽毛のプロが教える。時代に合った羽毛ふとんの選び方。

2018年10月2日 ブログ
羽毛のプロが教える。時代に合った羽毛ふとんの選び方。

「品質の良い羽毛ふとん」が「快適」でなくなる理由

少し、オーバーな表現になりましたが、最後まで読んでみてください。

当店では、代々、「品質」「信頼」を大切に「自分の目で見て確かなもの」「これなら!と自信をもてたもの」を選び地域のお客様に商品を届けてまいりました。

木綿から羽毛ふとんが主流になり、その気持ちは変えずに良い原料を使えば良い品が出来、それを提案することでお客様から喜ばれる。中身が見えないからこそ、多少「値段が高い」と言われても絶対に妥協できない「品質」というものを大切にしてきました。

これからは、「品質」+「α」が必要!

「軽くて、温かいものが欲しい!」

「寒がりだから、温かい羽毛がいい!」

「昔の家屋で寝室が寒い」

という方には、「羽毛(ダウン)の質」「生地」「キルティング」の3つのポイントを重視して、選ぶことが非常に重要です。

これは、店頭でお客様にお話しする際に丁寧にご説明していることですが、インターネットや量販店では「羽毛(ダウン)の質」の説明だけが多いようです。

一方で

「新築したら家が温かい」

「暑がりで、温かすぎては使いずらい」

「夫婦で体質が全然違う」

といった方に、従来通り、羽毛のダウンの品質だけで選んでしまうとせっかく良いものを買ったのに「暑すぎて、寝苦しい」となるし、せっかくの良い羽毛なのに、本当に寒い日しか使えないというもったいないことにもなりかねません。使う人や寝室環境によって、選ぶ基準が変わってくることを知ってほしいです。

羽毛を選ぶポイントに「品質」にプラス@の「@」は「寝具のパーソナルフィッティング」です。枕やマットレスの場合はお客様一人ひとりに合った枕とマットレスの組み合わせのこと指しますが、掛けふとんの場合「体質や寝室環境」に合った掛けふとん選びのことです。

寝室の温度、湿度、体質(暑がり・寒がり)が重要なポイント。それに合わせたものをセレクトしましょう。

当店は、そのような寝室環境に合わせた羽毛布団選びがしやすいようなラインナップがございます。

肌掛け・合い掛け・本掛け、サイズもセミダブル・ダブル・クイーン。またはオーダー羽毛ふとんまでお任せください。※納期が3週間かかることもございます。

夫が暑がり・私は寒がり そんな場合の組み合わせ例

同じ寝室に寝ていても、人の体質によって体感温度は変わりますよね。夫婦だから同じ羽毛ふとんでいいとは限りません。

もちろん、同じ羽毛ふとんを選んでいただいてもOKですが、こんな例もあるよ!ということをご紹介します。

ケース①

ご主人 41歳

暑がり 会社員 最近は社内でも部下も増え、責任のある立場に最近は仕事も忙しくストレスが溜まり気味。趣味は釣りだが、全然行けてなくストレスが溜まるばかり・・・

妻 43歳

昔から冷え性 会社員 仕事と育児に追われ疲労困憊・・・ 寝ることが昔から好きだったのに最近は寝ても寝ても疲れが取れなくて困っている。

このケース①のご夫婦の寝室環境の空調はエアコンで調整。シングルベッド2台並べて子供と3人で寝ているが、子供も最近は自分の部屋で一人で寝ることも増えてきた。

ご主人におススメの羽毛はコレ!

東京西川 羽毛ふとん シングルサイズ ポーランド産ホワイトグース90% 800グラム 綿100%60ラムコ超長綿サテン ソリッドステークキルト(羽毛が中で片寄らない) 66,000円(税込)

奥様におススメの羽毛はコレ!

東京西川 羽毛ふとん シングルサイズ ポーランド産ホワイトグース90% 1.2kg 綿100%60ラムコ超長綿 ソリッドステークキルト(羽毛が中で片寄らない)88,000円(税込)

お子さまには!

結婚当初買った羽毛ふとんのダブルサイズが使わないであったので、それをシングルサイズにリフォーム。 ダブルサイズからシングルにサイズ変更。 綿100% 1kg ユニステークキルト(羽毛が中で片寄りにくい) 30,800円(税込)

かかった費用は・・・

総額184,800円(税込)となりました。

ご主人の羽毛ふとんは、春先も丁度よく快適に使用できますし、夏はタオルケット一枚とのこと。

奥様は真冬は毛布を1枚足して丁度よく、夏はクーラーを掛けて冷えるので、同等の肌掛けも思案中(40,000円ほど)

お子さまは、夏以外は使用しているとのこと。ただ、発汗量の多い時期なので、薄いタオルケットを併用すると羽毛へのダメージも少なく長く使えるとアドバイス。

ご家族の寝具環境を見直したい方は、当店にご相談ください。

 

ご自身の寝室環境に合わせた寝具の組み合わせがあります。

また、自分の寝室環境を知りたい、という方は当店の「寝室チェックシステム」をご利用ください。約1週間ご自宅で、専用のセンサーをお貸しします。ご自宅の温湿度・照度・音圧(静けさの度合い)を把握したうえで、最適な寝具に組み合わせを知ることができます。

具体的にお客様の寝室環境にふさわしい、掛け布団の組み合わせが分かります。

また、睡眠中の温湿度の変化もわかるので、効果的なエアコンや空調の使い方や最適な明るさなどもアドバイスができます。

気持ち良い朝を迎えるために、夜の眠りをチェックして環境を整える。
健康な毎日を過ごすための「セルフメディケーション」をあなたも始めてみませんか?

詳しくは、ご来店頂き、スタッフに『寝室チェックシステムを体験したい』と伝えてください。費用はかかりません。

 

 

成長期の子どもに羽毛布団を選ぶ際の注意点

お子さん用の羽毛ふとんを選びに来るファミリーも多いのですが、1つだけ注意が必要です。今、量販店・インターネットで安価で売られている羽毛ふとんがあることはご存知ですよね?その生地に注目してもらいたいんです。

ほとんどが「ポリエステル100%」もしくは「ポリエステル混紡」の生地。当然のことながら、通気性が悪いと湿気がこもって蒸れやすくなります。『子供用だから、高くなくていい』と考えることは決して悪いことではありません。私自身も子供4人抱えているので、経済的な負担を考えると少しでも価格を抑えたいのはむしろ当たり前ですよね!

子どもは基礎代謝量が大人の2~3倍あります。つまり、汗っかきですから、通気性の悪いふとんをかけてしまうと、寝ている間、足で蹴っ飛ばしてふとんを掛けて寝れないなんてことになります。

子どもは、睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、脳や身体の発達を妨げてしまいます。ポリエステル生地やポリエステル100%で作られたふとんは子どもには使わせたくないな…というのが眠りのプロとしての本音です。