喘息、アレルギー、アトピーの人のための寝具選び

2018年3月17日 ブログ
喘息、アレルギー、アトピーの人のための寝具選び

実は、私自身喘息で悩んでいました

子供の頃、毎週のように病院へ行き、入退院を繰り返していた私なので、あの「ヒューヒュー」「ゼーゼー」の発作の辛さは分かっているつもりです。

もし、同じような悩みを持つ人や、お子さんがいらっしゃる人がこれを読んでいたら、参考になれば幸いです。スリープマスターとしての見解と、私の個人的な意見も含まれているので、ご理解ください。

まずは、今お使いの寝具の素材を調べてください

ここでは、「掛け布団」(毛布やタオルケットも含)に絞ってお話ししますね。

掛け布団に使用される主な素材は、大きく分けると

①天然繊維…綿(コットン)、麻、真綿(絹・シルク)、羊毛(ウール)、羽毛(ダウン)

②化学繊維…ポリエステル、ナイロン、アクリル

の2つに分類されます。

私が天然繊維をオススメする理由

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は石油由来のものが多く、睡眠中の寝汗を吸収しづらい特徴があります。睡眠中は、いわゆる「毒出し」の時間であり、寝汗とともに排出されます。それを吸収できないということは、体内の毒素が溜まりやすく、結果疲れやすくなります。また、静電気を発生しやすく、ホコリやダニの糞などのアレルゲンが付着しやすいというデメリットも。

但し、家庭で洗いやすいというメリットはあります。洗うことでアレルゲンはほぼ取り除かれます。しかし、毎日洗うことは現実的ではないですよね。まして、布団のような大きいものは尚更のこと。そして、価格も比較的安価なものが多いです。

一方、天然繊維は、この毒素を吸収しやすく、快眠に必要な調湿性や吸放湿性もあるので、効率よく毒だしが行われ、疲れが取れやすい、とも言われています。

化繊とは違い、家庭で洗えないものもあるのがデメリットではありますが、

「洗えるというメリット」と、「汗や毒素を吸い、静電気が起きないメリット」を天秤に乗せた場合、私は後者の方が良いと考えています。

つまり、洗えるなどの機能性も大切ですが、睡眠の質を低下させるようなものでは本末転倒ということ。

天然繊維の中で、特に私がおススメしたいのは、、、

繊維の女王 シルク(絹)100%の真綿ふとんがいちばん!

真綿(まわたと読みます)

綿と書いてあるので、コットン、綿と思っている方も多いですが、真綿は、シルクのこと。シルクで作った布団を真綿布団と呼びます。

なぜ、この真綿ふとんがおススメなのか?その理由は、喘息に対して発生の原因となるハウスダストを減らせるからです!

真綿布団は、

①真綿(絹)は非常に繊維が長く、いわゆる「わた切れ」がないので、ふとんの中から、ホコリが出ずらい。

②静電気が少なく、寝室のホコリを寄せ付けにくい。

反対に、欠点としては家で洗うことができないので、クリーニングに出さなければなりません。

一般的に、ハウスダスト対策として「ポリエステルわたのふとん」もあります。ポリエステルわた自体はハウスダストは出にくい素材ではあるのですが、静電気を帯びやすいため、空気中のハウスダストを寄せ付けてしまいます。また、ムレやすい素材の為、掛けて寝ていると、体が寝苦しさを感じ、睡眠自体の質も低下する恐れもあります。

羽毛ふとんは、アレルギーの人は使えないの?

よく、「喘息やアレルギーだから、羽毛以外の掛けふとんはないか?」と聞かれます。

でも、本当にそうでしょうか?

私の経験上、喘息を起こすときって、季節で言えば「季節の変わり目」「疲れて抵抗力が落ちているとき」や、子供のころなら、ふとんの上でバタバタと騒いで遊んだ時でした。

でも、私自身「羽毛ふとんは手放せません」。軽くて、温かいし、何より心地がいい!

中には、「お医者さんに羽毛はダメ」と言われ、ポリエステルやナイロンのふとんを使う人がいるそうです。私からすると、ふとんも、カバーもポリエステルやナイロンのものは、ビニール袋の中に寝ることに等しいと思います。確かにホコリ自体は発生しにくいですが、何よりも肌触りも悪く、ジメジメ、ベトベト。冬は保温力が足りないから、毛布も何枚も重ねて眠る。しかも静電気で寝室の埃を寄せ付けてしまうなら、何のためのアレルギー対策か分からなくなります。

羽毛に関しては、偏った情報が多い気がします。「羽毛ふとんからホコリが出る?」「ダニが発生する?」だから、「羽毛布団は使ってはいけない」 ???

羽毛ふとんは、中身が見えません。確かに、どんなものが入っているか分かりません。でも、東京西川の羽毛ふとんの中身は、本当にきれいなんでよ!毎年、多くの羽毛ふとんを手入れし、中身を見たりしているからこそ、断言できます。東京西川の羽毛ふとんは信頼できます。

中には、他のメーカーの羽毛ふとんの中身を見ることがありますが、「これは、マズイ…」と思うものもあるのも事実です。「これなら、ホコリっぽくなるだろうな」と感じる品物も目にすることがあります。

※ただし、羽毛自体にアレルギー反応を起こす人もいます。こういった方は羽毛ふとんは避けましょうね。一般のハウスダストが原因の人なら、東京西川の羽毛ふとんなら安心できます。

実は、真綿、羽毛以外にも、オススメできるものもあります。

「テンセル」「リヨセル」

ここ数年、アパレルで良く使用される素材です。これらの特徴は木材から作られた、再生繊維です。ポリエステルやナイロンのように石油を原料としている化学繊維ではありません。

メリットとしては、

・シルクのような風合いとやわらかさがある

・フィット性が良い

・吸湿性が良い

デメリットは

・摩擦で毛羽たちが起きやすい

・濡れると風合いが変わる場合がある。

当店では、「真綿」「羽毛」以外にこの「テンセル・リヨセル」を使用した掛けふとんも販売しております。真綿・羽毛に比べると比較的安価ですので、最近人気のふとんになっております。大人用だけではなく、子供用もご用意してありますので、喘息のお子さんがいる方は是非ご相談ください。

アレルギーや喘息の方にオススメできる寝具の詳しい情報は、改めてお知らせします。今日はこの辺までで。