まさか、自分の子供が『睡眠不足?』

2017年7月16日 ブログ
まさか、自分の子供が『睡眠不足?』

幼児から小学生まで、約70%が睡眠不足!?

「寝る子は育つ」と昔から言われるように、子供の心身の成長には不可欠な睡眠。

でも、私たち親自身、自分の子供の睡眠時間ってどのくらいとったら良いのか、わかりにくいですよね?あるアンケートによると、どの年代においても70%前後の子供が、睡眠が足りていない状態だったそうです。

ちなみに

1~3歳・・・12~14時間

4~6歳・・・10~13時間

6~12歳・・・9~11時間

13~18歳・・・8.5~9.5時間

どうですか? 夜9時に寝て、朝7時に起きる・・・これでちょうど10時間。もちろん、必要な睡眠時間は人によって違うので、自分の子供が毎日心身共に元気に生活しているなら、問題ないかもしれませんが、20歳までは、心身の健康や成長には最低限の睡眠時間は必要と言われています。

次のような症状がある場合は、睡眠が足りていない、質の良い睡眠が取れていない可能性があるので、チェックしてみてください。

〇休みの日に、普段よりも遅くまで寝ていることが多い(2時間以上)

〇すぐに「疲れた」という

〇イライラしたり、注意散漫、集中力が続かない

このように睡眠に問題があると、心身の発達や、メンタルまで、マイナスな影響を及ぼすと言われています。

寝ている間に成長ホルモンが分泌

これは読んで字のごとく、体や骨を作るために必要不可欠なホルモン。具体的には骨の軟骨細胞の分裂を促し、骨を伸ばし身長を伸ばしていく働き。良く眠ることで骨が強くなり体がしっかりしてきます。私も昔、母親に「寝て起きてくるたびに背が高くなっていない?」なんて言われたこともあります…。

子供の肥満にも…

最近は幼児期から肥満体質の子供もたくさん見かけられるようになりました。良質な睡眠で成長ホルモンがしっかり分泌されていると、肝臓でできる糖分を分解し、血糖値を一定に保ってくれます。

部活やスポーツにも影響を。

プロスポーツの世界では「質の良い睡眠」は重要視されているってご存知でしたか?プロ野球選手・日本ハムファイターズ大谷翔平選手は、特に睡眠を重視していたそうです。それも高校時代から、当時の監督にしっかりとした睡眠をとることを義務付けられてたらしく、大谷選手専用の睡眠専用の部屋があったそうです。

知能の発達や集中力を高める

しっかりとした睡眠時間をとると、脳が日中の疲れを癒し、集中力・記憶力・知能の発達を高める効果を期待できるようになるらしいです。また、睡眠時間と学習能力は相関関係があることも知られています。

睡眠時間と学力、関連付ける結果はこちら

 

睡眠習慣は、幼い時の習慣がそのまま大人になっても習慣化する傾向が強いので、もし、改善しなきゃいけないのであれば、早い段階で改善し、正しい習慣にしておく必要があります。

☆理想的な睡眠をとるために家庭で気を付ける3つのポイント

①朝起きる時間を一定にする(体内時計を整える)

朝は、決まった時間に起きて【まずはカーテンを開けましょう】太陽光が目から入り脳に伝わり、体内時計をリセットする効果があります。また、体内時計からの信号で【メラトニン】の分泌が止まり、その14~16時間後に、再び分泌されます。夜寝る頃にしっかりこの【メラトニン】が分泌されることで、深部体温が低下しやすく、急速に適した状態に導かれ、スムーズな眠気を感じるようになるのです。さらに朝食を食べることで生体リズムが整います。土日なども、できる限り同じ時間に起きましょう。どうしてもムリなら、起きる時間をいつもより2時間以上遅くならないようにしてください。

②シャワーで済ませず、入浴を。(深部体温を下げる)

人間は、深部体温が下がるときに眠くなるようになっています。38度くらいのぬるいお湯に20分程度浸かることで、一時的に体温が上がり、徐々に体温が下がって眠りにつきやすくなります。暑い季節はシャワーで汗を流して、お湯に浸からないという人も多いかもしれません。そんな方は、部屋の空調をうまく利用して、お風呂に入る前にある程度、部屋を涼しくしておくのも良い方法です。

③強い光(ブルーライト)は避け、部屋を暗めに。

寝る前までゲームやスマホを見ていると、ブルーライトの影響で、睡眠ホルモン【メラトニン】の分泌がうまくいきません。夜に強い照明の中にいると体内時計の働きが乱れて、【メラトニン】の分泌が抑制されます。つまり、寝る前の強い光は、身体が活動モードのままになってしまい、布団に入っても寝れないことが増えます。寝る1時間前はゲームやスマホは控えましょう。もちろん、夜にコンビニやスーパーへ子供を連れて行くのも厳禁ですよ。

また、この睡眠ホルモン【メラトニン】には、免疫力など病気に負けない作用もあるので、【メラトニン】がたくさん分泌できる環境づくりがおすすめですね。

もうすぐ夏休み、睡眠が乱れやすい時期です。

夏休みは子供たちにとって楽しいことがたくさんあり、家族で出かけたり、お盆があったり、お祭りなどイベントづくしですよね。「寝ないでたくさん遊びたい」気持ちもわかりますが、そこは私たち親が、うまく調整してあげてくださいね。子供たちが楽しい夏休みを送るためにも、正しい睡眠習慣は親の仕事かもしれません。